小笠原諸島の星座
夜の小笠原
人工的な光の影響をほとんど受けることがない小笠原諸島では、季節ごとのスターウォッチングもおすすめ。環境省の呼びかけで実施されていた「全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)」では 平成22年に小港海岸、23年にはコペペ海岸が「日本一の星空が見える場所」という栄誉に輝きました。
春の星空(4-5月頃)
「春の大曲線」:北斗七星のひしゃくの柄のカーブをのばし、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座の一等星スピカまでを結んでいます。このアルクトゥルスとスピカに、しし座のデネボラをつなぐことで、「春の第三角形」になります。
そのほかには、おおぐま座・こぐま座・ふたご座・かに座・しし座・おとめ座・てんびん座などを見ることができます。
夏の星空(7-8月頃)
夏は、「天の川」が一番キレイに見える時期です。いて座やさそり座を双眼鏡で覗くと、散開集団と呼ばれる星野集団も見ることができます。また、「夏の大三角形」(はくちょう座のデネブ・こと座のベガ・わし座のアルタイルを結ぶ)も眺めることができます。
その他には、てんびん座・いて座・やぎ座・みずがめ座・いるか座などの星座も夜空に現れます。
秋の星空(10-11月頃)
ペガススの四辺形を空の真上に見ることができ、アンドロメダ座にある銀河(M31)を肉眼でも観察できます。その他には、おひつじ座・うお座・くじら座などを見ることができます。
冬の星空(1-2月頃)
冬の夜空には、明るい一等星がたくさん姿を現します。その中でも、おおいぬ座のシリウスは(惑星を除いて)全天一明るい星として知られています。また、中でも特に大きな存在感を持つのは「オリオン座」です。真南の方向を少し見上げたところに見える鼓のような形をしています。
オリオンの腰ベルトにあたる「三つ星」の下にある3つの星を双眼鏡で見てみると、真ん中の星はぼんやりと赤っぽい「星雲」ということがわかります。これが「オリオン座大星雲」です。
また、「冬の大三角形」(オリオン座のペテルギウス・おおいぬ座のシリウス・こいぬ座のプロキオンを結ぶ)も見ることができます。
写真提供:小笠原村観光局