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ザゼンソウ(座禅草)

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ザゼンソウ(座禅草) ザゼンソウ

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花言葉は『沈黙の愛』

尾瀬では5月上旬~6月上旬、残雪の時期に開花します。
その名の由来は、僧服の襟を立て坐禅しているお坊さんのように見えることから。
一見ミズバショウと似ていなくもない姿。分類も同じ「オモダカ目サトイモ科」の仲間です。
「仏焔包(ブツエンホウ)」と呼ばれる葉の一種のなかに円柱状の花を持つ…ところまでは共通ですが、可憐なイメージのミズバショウとは対象的な生態です。

ザゼンソウの英名は『スカンクキャベツ』。肉が腐ったような悪臭を放ってハエを呼び寄せ、受粉をうながします。われわれ人間の目には随分変わった生態に映りますが、これも寒冷地で子孫を残すための合理的な繁殖戦略です。

なぜハエかというと、ザゼンソウの開花時期はまだ寒く、ほかに活動している花粉媒介者が少ないため。
そんな時期にハエを呼び寄せるためのザゼンソウのもう一工夫が、「発熱すること」です。ハエにとっては暖も取れて一石二鳥です。

ところで、ラベンダーで有名な北海道・富良野の名はアイヌ語の「フラヌイ」(臭くにおう泥土、の意)に由来します。
かの地の川が硫黄臭いためについた名前とされます。
尾瀬のザゼンソウはもともと数が少なく、見かけたらラッキーな存在ですが、もし尾瀬にミズバショウではなくザゼンソウが大群落を作っていたら?
「ヨッピ川」のようにアイヌ語由来の地名が残る尾瀬なので、もしかしたら「臭くにおう原」といった名前がついていたかもしれません…。

名前 ザゼンソウ(サトイモ科ザゼンソウ属)
※別名:達磨草(ダルマソウ)
漢字 座禅草
花期 5月上旬~6月上旬
花言葉 沈黙の愛

『ザゼンソウ(座禅草)』について


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