安心・快適に尾瀬のハイキングを楽しんでいただくためのチェックポイントをまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
1. 服装は重要なポイント
ハイキングとはいっても標高1,000mを越す山岳地帯のこと、
朝晩はだいぶ冷え込みますので上着は必需品です。
標高が100m上がるごとに約0.6度気温が下がります。
つまり標高1,400mの尾瀬ヶ原では、平地より約8.4度も低い計算になります。
また日除けのための帽子、替えの靴下もかならず用意しておきましょう。
2. 山の天気は変わりやすい。
山は急に天候が変わることがありますので、雨具を持っていきましょう。
両手があくポンチョやレインコートなどがおすすめです。
また、お出かけ前におおよその天候を確認しておきましょう。
尾瀬の天気 – てんきとくらす [天気と生活情報]
3. 足づくり万全。軽快フットワーク。
ぬかるみの多いところなので、軽量のハイキングシューズが最適です。
ただし、至仏山や燧ヶ岳に登山するくらいなら、くるぶしを保護するハイカットのキャラバンシューズかトレッキングシューズを用意しましょう。
また山小屋用にサンダルを別に持っていくと便利で快適です。
4. 尾瀬の自然を守ろう。
尾瀬の生態系のバランスは、ちょっとしたことでもすぐに崩れてしまいがちです。
美しい景観を守るために、花を摘んだり、木道を外れて湿原に入ったりすることは禁物です。
ゴミは必ず持って帰りましょう。
※山小屋では石けん・シャンプー・歯みがき粉の使用はできません。
~尾瀬保護財団からのメッセージ~
~尾瀬に入山される皆さまへ~
四季折々の美しい姿を私たちに見せてくれる尾瀬には、多くの人々が訪れ、しかも特定の時期・特定の入山口に利用が集中することによる自然への影響が心配されています。
湿原を中心とした尾瀬の生態系は微妙なバランスで成り立っていて、人からの影響を受けやすい自然でもあります。
尾瀬の貴重な自然を子供たちに伝えるためにも、また大自然のすばらしさに出会うためにも、余裕のある平日に訪れることをおすすめします。
また、尾瀬の自然のためには、一人ひとりが、湿原に入らないなどのマナーを守りながら自然と触れ合うことが大切です。是非、皆さまのご協力をお願いします。
なお、尾瀬はそのやさしいイメージとは異なり標高の高い山岳地帯であり、遭難事故も起こります。十分な事前の学習や準備をお願いします。
尾瀬に関するご質問等は当財団までお気軽にお問い合わせください。
公益財団法人尾瀬保護財団
〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1
Tel 027-220-4431 Fax 027-220-4421
URL http://www.oze-fnd.or.jp/
~尾瀬でのマナー~
尾瀬における問題点には、「尾瀬を知らない」ことから起こる問題が多く、尾瀬に関する知識の普及啓発と、入山者のちょっとした注意で尾瀬の抱える問題点の多く は解消されます。ツアー募集パンフレットや印刷物への掲載等、尾瀬を訪れる人々への啓発にご協力ください。
【尾瀬でのマナー】
○湿原や森林内には立ち入らずに、木道や登山道を歩きましょう。
○動植物を採取しないようにしましょう。落枝を杖にするのもやめましょう。
○自分のゴミは家まで持ち帰り、気がついたゴミも拾いましょう。
○野生生物を守るため、犬などのペットの持ち込みはやめましょう。
○木道は右側通行です。また、木道ではたばこは吸わないようにしましょう。
たばこを吸う人は、必ず携帯灰皿を利用しましょう。
【服装・装備は万全ですか?】
○尾瀬は山の中です。服装は一般登山の支度で出かけましょう。
○尾瀬は登山です。睡眠不足や飲酒などに注意し、体調を整えてから入山しましょう。
また、ゆとりのある計画を立てましょう。
○足元はしっかり、軽登山靴や足首を守ってくれる運動靴を履きましょう。
特にミズバショウシーズンは登山道に残雪があり、大変滑りやすいので、登山靴がよいでしょう。
○尾瀬の天気は変わりやすいので、カッパや折りたたみ傘などの雨具を必ず持ちましょう。また、尾瀬には医療機関がないので、簡単な救急セットも持ちましょう。
○春先や秋は、セーター、ジャンパーなどの防寒具を必ず用意しましょう。
○荷物は、ザックに入れて背中に背負いましょう。疲れないし、両手が使えて安全です。
【尾瀬へは平日に】
○土・日・祝日は大変混雑します。出来るだけ平日を利用しましょう。
(公財)尾瀬保護財団