尾瀬のニッコウキスゲといえばここ。尾瀬沼周辺の湿原
尾瀬沼東岸の湿原。
尾瀬ヶ原に比べ面積では見劣りするものの、大江湿原は夏のニッコウキスゲの大群落で知られます。
その密度は尾瀬随一。ニッコウキスゲの当たり年には、大江湿原全体が黄色いじゅうたんに見えるほど。
大江湿原は尾瀬ヶ原より標高が高く、ニッコウキスゲに限らず多くの花が尾瀬ヶ原より約1〜2週間遅れの見頃となります。尾瀬行きの時期を検討されている方は参考にしてみてください。
湿原の中央には大江川が流れています。
この大江川が尾瀬沼に注ぐ手前、尾瀬沼・大江湿原のランドマークとして親しまれる「三本カラマツ」が生えています。
季節・時刻・天候によって様々な表情をみせる三本カラマツは登山者に人気の被写体です。
人里離れた仙境のイメージがある尾瀬ですが、実はこのあたりは古くから人の往来がありました。
江戸時代、大江湿原のあたりには上州(現在の群馬県)と会津(現在の福島県)を結ぶ交易路「会津沼田街道」が通っていました。
幕末の会津戦争の際、明治新政府軍の侵攻にそなえ会津藩が築いた土塁がこの地に残っています。
緑の多い夏期は確認が困難なほどですが、尾瀬沼東岸から沼尻への分岐を過ぎ、沼山峠方向にしばらく進むと、木道の右手にあります※。
『大江湿原』について
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