春から夏に咲き誇る『水芭蕉』花言葉は『美しい思い出』
唱歌『夏の思い出』(江間章子作詞/中田喜直作曲)の歌い出し
『〽夏が来れば 思い出す はるかな尾瀬 とおい空…』があまりにも有名なため、夏の花と誤解されがちなミズバショウですが、実際には春の花。尾瀬ヶ原の見ごろは早くて例年5月末、少し標高の高い尾瀬沼周辺で6月初旬ごろです。ただ近年は温暖化のためか、やや早まる傾向にあります。
一見花びらのように見える白い部分は「仏焔包(ブツエンホウ)」という葉の一種で、実は中央の黄色いとうもろこしのような部分が花です。
よく見るとこの花も一つではなく、小さな花の集合です。
可憐なイメージのミズバショウですが、夏の拠水林などでは葉っぱが巨大化している姿も見られます。
これは貧栄養の湿原より、土壌の豊かな拠水林のミズバショウのほうが栄養が行き渡るためです。
その姿はまるで猛威を振るう外来植物のように見えるため、過去には「オバケミズバショウ」と呼ばれ、尾瀬の開発と関連づけてマスコミに取り上げられた時期もありました。
名前 | ミズバショウ(サトイモ科ミズバショウ属) |
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漢字 | 水芭蕉 |
花期 | 5月~6月 |
花言葉 | 美しい思い出・変わらぬ美しさ |
『ミズバショウ(水芭蕉)』について
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