読みは「きょすいりん」。湿原を分断する帯状の樹林帯
至仏山や燧ヶ岳に登って尾瀬ヶ原を眺めると、ところどころ湿原を分断する帯状の樹林帯が見られます。
これが拠水林(きょすいりん)と呼ばれる林。
上から眺めても分かりづらいのですが、林の中に川が流れています。
尾瀬ヶ原の湿原は泥炭層でできており、地中には背の高い樹木が育つほどの栄養分がありません。
ところが川沿いだけは上流(湿原の外)から土砂が流れてくるため、樹木が育つ環境が整い、拠水林ができあがる…というしくみです。
こうした影響もあり、拠水林内ではミズバショウも湿原のものと比べ大型化する傾向があります。
手っ取り早く拠水林をご覧になりたい方は、GoogleMapの「航空写真」モードでご覧ください。尾瀬ヶ原中央部・竜宮小屋付近を流れる沼尻川に沿って拠水林が発達していることが分かります。このあたりはちょうど群馬県と福島県と県境でもあります。
画像提供: ググっとぐんま公式サイト
『拠水林』について
その他 | 【見ごろ】山上からは好天時であればいつでも |
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