尾瀬の東のシンボル
“広大な尾瀬ヶ原を差し挟んで東西に対立している燧ヶ岳と至仏山。
燧の颯爽として威厳のある形を厳父とすれば、至仏の悠揚とした柔らかみのある姿は、慈母にたとえられようか。
原の中央に立ってかれを仰ぎ、これを眺めると、対照の妙を得た造化に感嘆せざるを得ない。”
深田久弥『日本百名山』
至仏山とならび、日本百名山に選ばれる尾瀬の名山。
朝靄の尾瀬ヶ原に浮かぶ姿、尾瀬沼の湖面に鏡のように浮かぶ姿はまさしく絶景です。
記録に残る初登頂は明治22年(1889年)、長蔵小屋の初代・平野長蔵氏。
燧ヶ岳に登る
ツアーでは鳩待峠・大清水からのアプローチとなるため、見晴か尾瀬沼東岸周辺の山小屋で1泊の上、
早朝からアタックするのがよいでしょう。
(その他、北側の檜枝岐村・御池からアプローチするコースもあります)
所要時間は見晴からの見晴新道コースで約7時間、沼尻からのナデッ窪コースで約5時間
(こちらは短い分急登です)と長丁場。
登山コース中に山小屋はありませんので、水分や行動食などの準備はお忘れなく!