大沢崩れ
大沢崩れとは富士山西面の山頂直下から標高約2,200mあたりまで伸びる巨大な浸食谷のことです。日本一高い富士山の谷だけあってそのスケールも特大。最大幅約500m、深さ150mにも達し、現在も崩落を続けています。
この崩落のため富士山中腹を1周する『お中道巡り』の登山道は大沢崩れの箇所で通行止めとなっています。
このあたりは「スコリア」というもろい火山噴出物と硬い溶岩が交互に重なった地質ですが、風雨などでまずスコリアが流れ出し、ついで溶岩が崩れ落ちる…という作用の繰り返しにより、崩落・侵食が続いています。
お中道コースの現在の末端・大沢展望台からはそんなダイナミックな侵食谷を眺められます。
最寄りの登山口・河口湖五合目から大沢展望台を往復すると約4時間。
道中はトイレもなく、落石の多い沢を横切ります。訪問の際はくれぐれもご注意ください。
登山ガイドをつけての訪問がお勧めです。