お中道(御中道)
富士山頂火口を一周する『お鉢巡り』は有名ですが、実は中腹を一周する『お中道巡り』なるルートも存在します。古くは修験道で使われており、山頂に3回以上登頂した人のみ歩ける信仰の道でした。
現在はそうした制約はないものの、西側の「大沢崩れ」が崩落により通行止めとなっており、残念ながらお中道をぐるりと1周することはできません。
また山頂のお鉢巡りは距離にして約2.5km程度ですが、お中道巡りは全体で約20kmにもおよびます。
というわけで、現在では以下のようなコースを日帰りで歩く形が一般的です。
大沢展望台で行き止りの為、往復となります。(片道約2時間 往復約4時間以上必要)
※登山ルートマップ等に掲載されていないルートですので、登山ガイドをつけることをお勧めします。
※マイカー利用の場合、往復しなくてはならない為、往復5~6時間くらいの計画が必要です。
お中道コースの標高は約2400mで、ちょうど森林限界のあたりを通ります。
場所によって森林・岩場・涸れ沢など様々な景観の変化があり、時期によってはハクサンシャクナゲのような高山植物も楽しめます。
あまり知られていませんが紅葉も見事で、山頂登山シーズンの前後も楽しめるコースです。