最終更新日:2024年7月22日
河床の岩盤のくぼみに小石が入り込み、水流で回転すると、だんだんとくぼみが円形の穴に拡大していきます。こうした運動が長い年月をかけ、小さな滝壺が連なるような不思議な風景を作りあげました。これがポットホール。日本語では「甌穴(おうけつ)」、もしくは「かめ穴」といいます。
八丈島・三原山のポットホールの全容が解明されたのはつい最近のことです。2013年に本格的な調査が行われ、10本の沢に約730個ものポットホールが確認されました。ポットホールがこれだけ集まっている場所は世界的にも珍しく、2016年には『こん沢林道甌穴群』として八丈町の天然記念物に指定されています。
場所は八丈島南東部、三原山南面の山中。道路(こん沢林道)を横切る沢にポットホール散策路の入り口があります。
写真のとおり、沢沿いで滑りやすい箇所が多いです。雨上がりの日などは足元にご注意ください。滑りにくいスニーカーやトレッキングシューズ推奨です。
散策路はゆっくり回って一時間弱です。お帰りの際はこん沢林道を神子尾方面へ進み、みはらしの湯で汗を流すのもよいでしょう。
アクセス:タクシー、レンタカー利用。都道よりこん沢林道を2.6km進む(約15分)
所要時間:約30分~1時間(本流散策)
その他:散策自由