登山前のしるべ
富士山は日本の象徴として人を惹き付けてやまない山ですが、
簡単に登ることのできる山ではありません。
事前にしっかりとした情報収集と入念な準備が必要になります。
登山シーズンとは
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・富士山の登山シーズンは、7月上旬から9月上旬までの約2か月間です。
・登山道が開通している時期が登山シーズンになり、7月の登山道開山時期は残雪など登山道の状況によって決まるため開通が遅れることもあります。
・登山ルートごとに、開通・閉鎖時期は異なります。最新情報を確認することが大切です。
・登山道が閉鎖後は、各ルート通行することはできなくなります。積雪期は気候条件が厳しくなり、滑落や遭難事故に陥る可能性がとても高いため危険になります。
2024年 登山シーズン
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吉田ルート
(山梨県側)
7月1日(月) 〜
9月10日(火) -
須走ルート
(静岡県側)
7月10日(水) 〜
9月10日(火) -
御殿場ルート
(静岡県側)
7月10日(水) 〜
9月10日(火) -
富士宮ルート
(静岡県側)
7月10日(水) 〜
9月10日(火)
山頂【お鉢巡り歩道】
7月10日(水) 〜 9月10日(火)
各施設の供用期間(2024年)
吉田ルート | 須走ルート | 御殿場ルート | 富士宮ルート | |
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トイレ |
<五合目> スバルライン五合目開通期間中 <六合目> 開山期間中~9月11日(月)正午迄 <下山道 七合目> 開山期間中~9月11日(月)正午迄 |
<五合目> 開山期間中22時まで 4月26日(金)〜10月27日(日) のうちの開山期間外8時~16時 |
<新五合目> 4月26日(金) 〜 11月下旬頃 |
<五合目(公衆)> 6月下旬〜 10月前半頃 (予定) <五合目(仮設)> 4月26日(金)〜 11月頃 (富士スカイライン開通期間中) 6月中旬~9月中旬は増設予定 >五合目(バイオ)> 7月1日(月) 〜 9月30日(月) |
救護所 |
<スバルライン五合目> 開山期間中~9月11日(日)終日 <七合目> 7月13日(土) 〜 8月21日(水)(予定) <八合目> 7月5日(金) 〜 9月10日(火)(予定) |
救護所なし | 救護所なし |
<八合目 富士山衛生センター> 予定7月19日(金) 〜 9月1日(日) |
マイカー規制 | 7月5日(金)18時 ~ 9月10日(火)18時 | 7月10日(水) 9時 ~ 9月10日(火)18時 | マイカー規制なし | 7月10日(水)9時 ~ 9月10日(火)18時 |
案内所 |
<富士山五合目総合管理センター> 5月1日(水) 〜 10月31日(木) 7時30分~20時 (開山期間中〜9月11日) 9時30分〜16時30分(開山期間外5・6月および9月12日〜10月末) <富士山六合目安全指導センター> 24時間 |
<富士山須走口インフォメーションセンター> 4月26日(月)〜10月20日 開山期間中6時~21時 閉山以降8時半~16時 |
<新5合目 Mt.Fuji TRAIL STATION> 開山期間中8時30分~17時30分 (御殿場口新五合目臨時観光案内所) |
<五合目 富士山総合指導センター> 6:30~18:00(開山期間中) |
遭難・事故のリスク情報緊急時の救助について
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遭難・事故に注意!
富士山は日本一の山と呼ばれとても人気の高い山ですが、知識のないままの登る人が後を絶たず、事故が起こってしまうことがあります。
富士山に登るには、しっかりとした装備をそろえ、情報収集を行い、体調が悪くなった時には無理をしない判断が必要となります。
初心者の方や、体力・登山知識のない方は単独行動は避け、複数人での登山を。 -
富士山の遭難・事故
毎年多くの遭難者や事故が富士山では発生しています。ルートごとに事故件数は異なってきます。
気候情報の把握やしっかりとした知識と装備を準備し、安全に登山を楽しんでください。 -
緊急時の救助について
自力での下山が厳しい場合は、救助要請を早めに行ってください。
緊急時は山小屋に連絡を依頼することができます。
登山道にて救助要請を行う際は標識には番号が記載してあるためこの番号を伝えてください。 -
登山行程
事故・遭難などを起こさないためにも、登山工程を立てることが大切です。近年「弾丸登山」と呼ばれる0泊2日の登山などが行われ、高山病で登頂を断念する登山者も多くいます。
短時間で高度を上げると高山病になりやすくなってしまいます。安全・快適な登山をするためには、1泊するようなゆとりのある登山計画を立てることが大切です。- 改ざんしてすぐの7月は、残雪などの影響で登山道が開通していない場合があります。開通しているかどうか必ず確認をしてください。
- 登山シーズン中は、週末が非常に混みあってきます。平日などに行程を組むなど日程の分散をお願いします。
- 登山シーズン中の山小屋は非常に混みあい、予約をしていないと宿泊できず、荒天時でも雨宿りや休憩ができない場合があります。あらかじめ山小屋に確認し、予約をしておくことが大切です。
- 下山時は疲労がたまりひざの痛みなどのために想定以上に時間がかかることもあります。ゆとりのある行程の計画が重要です。
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吉田ルート
山梨県富士山五合目総合管理センター、110番、119番
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須走・御殿場・富士宮ルート
110番、119番
富士山のルールとマナー
富士山の大部分は富士箱根伊豆国立公園(昭和11年)、世界文化遺産(平成25年)、特別名勝(昭和27年)及び史跡(平成23年)に指定され貴重な自然や歴史的資源が多くあります。なので、5合目より上は国立公園特別保護地区に指定されており、厳しい規制がかかっています。
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ルール
富士山は「特別保護地区」のため、国の許可なく自然を壊すことが禁止されています。
法律で禁止されていつ行為は下記のとおりです。-
植物・動物(昆虫なども含む)の採取は生態系に変化をもたらしてしまう可能性もあるため禁止です。
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溶岩や石の持ち出し、移動は禁止です。
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建造物や石、岩などの自然のものへの落書き禁止です。
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富士山ではテントの設営やたき火が禁止です。富士山にはテントサイトがないので、宿泊は山小屋になります。
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「特別保護地区」の中では、動物の放し飼いが禁止です。それに伴いペットを連れての登山は遠慮いただく必要があります。また、登山道の道はペットの足にダメージを与えてしまいます。
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マナー
富士山カントリーコード
富士山では、利用のルールとして環境省から「富士山カントリーコード」が定められています。
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「美しい富士山を後世に引き継ぐ」
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「ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る」
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「ゴミになるようなものを最初から持っていかない」
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「登山道をはずれて歩かない」
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「登頂記念の落書きをしない」
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「車道外へ車両等を乗り入れない」
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「溶岩樹型等の特殊地形を壊さない」
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「駐車場ではアイドリングをしない」
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「動植物を採らない」
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「トイレなど公共施設をきれいに使う」
環境省HPより引用
http://www.env.go.jp/press/2249.html -
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その他のマナー
- 登山道は登りが優先です。譲り合いの心を大切に。
- 無理な追い越しをしてしまうと、登山道から外れてしまったり、夜間は転倒や落石の原因になるため大変危険です。しないようにしましょう。
- 落石は大変危険です。落石を起こさないためになるべく登山道の内側を歩き、小石が落下しないように努めましょう。もし落石を起こしてしまった際には、周囲の人に大声で「落石!」と叫んで知らせてください。
- 夜間の小屋では、睡眠をとって休んでいる人が多くます。小屋の前で休憩するときには静かに休憩をしましょう。
- 鳥獣保護区内では、鳥獣の生息、保護のため巣を見つけても近づかないないようにしましょう。
- 富士山では助け合いが大切です。ケガ人や助けを求めている人がいたら、救助に協力するてください。緊急の場合には、山小屋への連絡や応急処置など協力しあうことで大事にならない場合もあります。
- ストックの先端には必ずキャップをしてください。キャップをしないと登山道を痛め、落石などに繋がってしまうほか周りの人への凶器になってしまうこともあります。
- 富士山の生態系を崩してしまうため、ほかの地域に生育する植物は持ち込まないようにしましょう。衣服や靴に種などがついている可能性もあるのでブラシなどで除去して持ち込まないよう気をつけましょう。
- 富士山山頂や登山道において、ドローンやパラグライダーの使用は控えてください。富士山上空は複雑で激しい気流の乱れが生じるため墜落の危険があります。ほかの登山者も危険に陥ってしまう可能性があります。
富士山の天気について
富士山は標高3000mを超える独立峰のため、1年間を通して天気は安定しません。
登山を行う前にしっかりを情報を確認し、登山中も常に気象情報を気にかけておく必要があります。
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富士山の特徴
- 山頂と平地の気温差は標高差が大きいため約20度にもなります。夏でも山頂は真冬のように寒いのでしっかりとした準備が必要です。
- 富士山の山頂は風がとても強いです。風に煽られて滑落の危険もあるので、風が吹いたら注意してください。
- 夏山では雷がよく発生し、雷注意報が発令されます。雷に警報はないので、注意報が出たら警戒が必要です。
- 富士山は活火山のため、噴火の危険性があります。噴火警戒レベルを確認し、登山中にレベルが上がった場合は迅速な下山をしてください。噴火に備えて、ヘルメット・マスク・ゴーグル等の持参をおすすめします。