山小屋とは

山小屋ってどんな場所?

富士山に登ろうと思ったら、山小屋の予約が必要なのはご存知でしょうか?

山小屋は通常のホテルや旅館と異なり、広間を就寝スペースとして大勢の登山者と共有する場所であり、
客室でゆっくり泊まるよりは「体を休ませる場所」「雑魚寝」というイメージです。
どの山小屋にもお風呂・浴場は無く、原則として個室はありません。
つまり山小屋に泊まる際は、宿泊者の方々とお互いに配慮し合うことが大切です。

ただ個室がある山小屋もあり、プライベート空間が欲しい方にはおすすめです。
他人と同じ布団で肩を並べて寝ることがなくなり、長い登山で心と体を休ませることができます。

山小屋での過ごし方

山小屋ではみんな何をしてるのか

登山のプランにもよりますが、山小屋への到着は16時頃になることが多いです。翌朝も早い登頂のため就寝時間も早いですが、それまでの間、何をして過ごしているのでしょうか?夕食まで時間がある人たちは山小屋付近で写真を撮ったり、会話や食事をしたり、トランプを持参し遊ぶ人など、山小屋で交流を深めていたりします。遅い時間になると就寝する人が増えてくるので、そうなったら物音をたてないよう周りに配慮して過ごしましょう。

山小屋の宿泊(寝室・仮眠など)

山小屋では布団または寝袋を利用して体を休めます。もちろん寝袋は山小屋で用意されているので持参する必要はありません。

コロナ過前は7月からの繁忙期になると1つの布団で複数名の利用となる場合があり、男女相部屋の雑魚寝となります。
ただ現状のコロナ過では、布団の利用は1名利用となる予定で、密にならないよう山小屋の定員が少なくされています。

もちろん、スペースに仕切ったり、個室(施錠はなし)を用意している山小屋ところもあります。更衣室なども山小屋によっては特別に場所を設けている場合と設けていない場合があるため、どの山小屋がいいか、しっかり調べていくことがおすすめです。

山小屋の食事

夕食はカレーライスや簡素な定食が一般的。高い標高であること、水や食材はもちろん、燃料も運んでこなければならないため、カレーライスが夕食の山小屋が多いですが、中には牛丼などを提供してくれる山小屋もあります。
また、ビールなどのアルコール類の販売はありますが、標高が高い場所での飲酒は酷い頭痛や悪酔いになる可能性があり、極力控えた方が良いでしょう。

朝食は山小屋からお弁当を渡され、おにぎり弁当、お稲荷さん、赤飯などが一般的です。
利用する山小屋によって内容は様々ですので、登頂・ご来光の後に、富士山頂で食事をしっかり取るのがよいです。

7・8月は山頂の売店・食堂で温かい麺類やおでんなどの飲食・購入も可能です。
夏でも頂上の早朝は平均気温10℃以下になることもあり、温かいものが提供されています。

山小屋のルール

山小屋の中では静かに
富士山の登頂で1番重要なのが休息と睡眠です。まわりの宿泊客に迷惑にならないように節度のある行動をとりましょう。
ゴミについて
富士山にはゴミ箱はありません。山小屋も例外ではないため、ゴミは各自で持ち帰り、山小屋を汚して帰ることがないように心がけましょう。
部屋の照明について
荷物の整理やご来光へ向かう準備など、室内でライトを使用したい場合もあるかと思いますが、就寝中のほかの宿泊客が迷惑にならないように、十分な気配りを心掛けましょう。
山小屋入館前に雨を拭う
富士山の山頂付近は気温が下がるため、体温維持と体力回復が重要となります。雨に濡れたら玄関で水分をしっかり落として、乾いた服に着替えて入館しましょう。荷物で濡れたものがあれば袋に入れるなどするなど対策しましょう。
トイレについて
山小屋のトイレはチップ制となります。登山道中でも良いですが、事前に100円玉を準備して持って行きましょう。
山小屋の売店について
富士山の麓で買うより料金は高めですが、山小屋の売店は登山に必要なものがそろっています。飲料水や軽食などは購入可能で、情報収集もできるのでおススメです。また支払いは現金払いがほとんどのため、クレジットカード、電子決済は使用できない場合が多いため注意しましょう。
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